洗濯用の洗剤ってどんな成分か知ってます?

この頃の洗剤は、ラベルを見たらだいたいの成分書いてますね。
そんな成分の名前って難しすぎて、なかなか覚えれない洗濯オヤジです(^^ゞ

先日、せっかく洗剤の勉強をしてきたところなので、もう少し洗剤のことを知りたくなりました。

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一般家庭やコインランドリーでの洗濯は、対応できる汚れと、繊維が限られます。

繊維は、水洗いできる物が基本となります。
なので、洗剤も概ねそれに合わせて作られています。

世の中で一番使われていると思われる、石油系の合成洗剤の成分はだいたいこんな感じだと思います。
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対象の繊維は、綿・麻・合成繊維などの水洗い可能なものです。

汚れの種類は大きく分けて3種類
こまかく分類したら7種類になります。

①水溶性の汚れ
  ・易溶性(食塩・糖分)
   水洗いで簡単に落ちる汚れです。   

  ・難溶性(色素・タンパク質など)
   果汁、コーヒーなどの色素がついた水溶性の汚れ
   血液、ミルクなどたんぱく質の汚れ
   汚れの種類によって落とし方も変わってきます。

②油性汚れ
  ・強極性(脂肪酸)
    皮脂汚れなど

  ・中極性(動植物性油脂)
    サラダ油、ラードなど

  ・無極性(鉱油)
    機械油、重油など

③固体汚れ
  ・親水性
    泥・サビなど

  ・疎水性
    カーボンブラック

このような7種類の汚れがあります。
このうち、日常的な洗濯の対象となる主なよごれは
・ 易溶性(食塩・糖分)
・ 強極性(脂肪酸)
この2種類、汗と皮脂汚れですね。


洗剤の種類によっては
・難溶性(色素・タンパク質など)
・中極性(動植物性油脂)
これらの汚れにも効果が発揮される物もあります。

他の汚れは、そのまま洗うだけでは落ちにくかったりするので、クレンジング処理などの適切な前処理をして、洗濯機に入れるか、クリーニングに出すのが無難です。


合成液体洗剤の成分

それでは、アタックNeoの成分が、どのような汚れにアタックするか確認してみたいと思います。

・界面活性剤

 ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩 (高級アルコール系・非イオン)
 ポリオキシエチレンアルキルエーテル (高級アルコール系・非イオン)
 脂肪酸塩 (石鹸)
 ポリオキシアルキレンアルキルエーテル (高級アルコール系・陰イオン)
 アルキルアンモニウム塩 (アルキルベンゼン系・陰イオン)

 なんと、5種類もの界面活性剤が入っています。
 この5種類の配合で、洗浄力を高めているのですね。
 似たような名前ばかりで、わけわかりません(^^ゞ


 洗剤の主成分である界面活性剤には、浸透・潤湿、乳化、分散、可溶化、気泡、再汚染防止と6つの作用で汚れを衣類から剥がして落とし、落とした汚れを包み込んで再び衣類に付着するのを防止します。

 日常的な汚れの汗と皮脂はだいたいこれだけでも綺麗になるみたいですね。
 ブレンドによってさらに落とせる汚れを多くしているのでしょうかね



・安定化剤

 ブチルカルビトール
 プロピレングリコール

 洗浄には直接関係なく、液体洗剤の凍結防止や粘度調整などに使われます。


・アルカリ剤
 
 クエン酸塩

 弱アルカリにpH調整しています。
 弱アルカリにすることで、脂肪酸が溶けやすくなります。
 アルカリが強くなるほど、動物性繊維にダメージを与えやすくなります。

  
 

・分散剤

 アクリル酸塩系共重合物

 落ちた汚れを分散させて、再び衣類に付着するのを防ぎます。

 
・酵素

 繊維の奥に入りこんだ脂汚れやたんぱく質汚れを分解し、落としやすくします。
 温度が高いほど効果が高くなります。



・その他

 着色剤

 洗剤のイメージのため。
 浮遊物が目立ちやすくなるので、色をつけてごまかしているらしい(^^ゞ 


 香料

 これも、洗剤のイメージのため。
 香りがあると、洗濯したって気になりますね。

 
 水

 洗剤を作る工程で使用されます。

通常の洗濯は、このタイプの洗剤が使いやすいのではないしょうか



おしゃれ着洗い洗剤の成分
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アタックNeoと比べて何が違うのでしょう
まず、表示を見ると、毛・絹も洗濯可能となっていますね。
液性も中性となっています。
毛・絹は、動物性繊維なので、アルカリが強いとダメージを受けます。
水分も苦手です。
使ってる成分も、アタックと比べるとずいぶん少ないです。
そのぶん、洗浄力は控えめになります。

エマールの成分

・界面活性剤

 ポリオキシエチレンアルキルエーテル (高級アルコール系・非イオン)
 アルキルアミドアミン(陽イオン)

 使われている界面活性剤はこの2種類
 非イオン系は、親水性と疎水性のバランスを容易に調整でき、他イオンの界面活性剤と同時に使えます。陽イオン系は、柔軟剤などに使われる界面活性剤で、保護膜をつくり、水に弱い動物繊維に適したものにも調整しやすいのではないかと思います。


・安定化剤

エチルアルコール
プロピレングリコール
フェノキシエタノール

製品の保存安定性を保つ働きがあります。

・その他

シリコーン
繊維潤滑用

クエン酸塩
pH調整用

防腐剤
香料


繊維のダメージを少なくするような成分で構成されていますが、洗い方も大事になります。
動物性繊維は、水温は低めで、水に浸かってる時間が短く、物理的な力も極力抑えて洗うと、傷みが少なくなります。


合成粉末洗剤の成分

もうひとつ見てみましょう
同じアタックでも、粉末タイプの洗剤
アタック 高活性バイオEX の成分

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 液体のアタックよりも入ってる品目が増えてますね


・界面活性剤

 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(アルキルベンゼン系・陰イオン)
 ポリオキシエチレンアルキルエーテル (高級アルコール系・非イオン)
 アルキル硫酸エステルナトリウム (高級アルコール系・陰イオン)
 純石けん分(脂肪酸ナトリウム)

若干、品目は変わっていますが、陰イオン・非イオン・石鹸の組み合わせというところは、液体のアタックと同じです。


・アルカリ剤
 
 炭酸塩
 けい酸塩

液体のアタックは、ほぼpH調整的な、クエン酸塩でしたが、こちらは洗濯用アルカリ剤として良く使われる2種類が使用されています。これにより、液体アタックよりは強力に脂肪酸やたんぱく質が分解され、洗浄力は上がり油汚れなども落ちやすくなります。そのぶん皮膚のたんぱく質にもダメージがあるので、よくすすぎましょう。

 
・水軟化剤
 
 アルミノけい酸塩
 
水中に含まれるカルシウムやマグネシウムなどの金属イオンをとらえて、水の硬度を下げ、洗浄力の低下を防ぎます。

・工程剤
 
 硫酸塩
 ベントナイト
 水

製品を製造する時に、作業工程をスムーズにするために使います。

・分散剤

 ポリアクリル酸ナトリウム
 ポリエチレングリコール

落ちた汚れを分散させて、再び衣類に付着するのを防ぎます。

・蛍光増白剤

紫外線が当ると青紫色を発光する染料の一種で、白い衣類の多くに使用されています。しかし、洗濯のくり返しにより徐々に落ちてしまうため、白さを補うために使用しています。
淡い色柄の衣類は、白っぽく色が変わる恐れがあるので、蛍光増白剤が入ってない物を選びましょう。


・酵素

 繊維の奥に入りこんだ脂汚れやたんぱく質汚れを分解し、落としやすくします。
 温度が高いほど効果が高くなります。


粉末洗剤は、アルカリ剤や、蛍光増白剤など入ってる物も多く、粉末による研磨効果もあり、泥汚れにも強く、液体洗剤よりは強力な洗浄力を持っている分、衣類の消耗も大きいです。
汚れ方や、衣類によって、使う洗剤を決めたらいいと思います。


コインランドリーの自動注入洗剤は

コインランドリーで使っている洗剤は、洗濯機メーカー推奨のもので、抗菌タイプの液体洗剤が主流です。
アリエールや、アタック抗菌EXのような、部屋干ししても臭わないってタイプに近いですね。
抗菌タイプは、洗濯槽のカビなども防ぎ清潔に保つ効果もあるため、多くの人が使うコインランドリーなどに向いています。
しかし、デリケートな衣類や、肌には心配と思うかたも多いと思います。
当店、洗濯代行では、ご希望により洗剤や柔軟剤を選ぶこともできます。
お気軽に、洗濯代行受付時に申しつけてください。



洗剤って安全なの?

化学物質でできた合成洗剤については、安全面や環境面などいろいろ議論されていますね。
さすがにまったく害がないと言えば嘘になると思いますが、今の洗剤は昔に比べかなり進化しているので、使用量を守って、正しい使い方をしていれば、それほど気にしなくても大丈夫ではないでしょうか。
肌が弱かったり、赤ちゃんなどに使うのが心配な時は、極力添加物が少ない洗剤を選び、洗剤が残らないように、洗剤を少し減らし(少なくし過ぎると洗剤効果がなくなるのでほどほどに)、すすぎ回数を多くするなど対策すれば、さらに安心ですね。
洗剤が水に溶ける量は決まっているので、規定量以上に洗剤を入れても無駄になるばかりか、すすぎ残りが多くなるだけです。汚れが少ないときは、洗剤が若干少なくても綺麗になって、すすぎ残りも少なくなり安心です。
洗濯物も、詰めすぎると、洗浄効果が落ちて、すすぎも悪くなるので、洗濯機能力の7割くらいで洗うのが効果的ですね。

それでも心配な時は、自然派系の洗剤を試してみるのもいいと思います。
ただ自然派な洗剤は、洗浄力は低めなものが多く価格も高めなので、用途に応じて洗い分けたりして、節約するのがいいかな。


次回は、その天然成分を主体とした洗剤の成分を見てみたいと思います。