前回、洗剤の成分をくどくどと書いて、奥さんに字ばっかりで読む気がせん・・・とダメだしもらった洗濯おやじです。
もっとシンプルで分かりやすい記事が書けるようになりたいものですね(^^ゞ

さて、めげずに書きます。


植物系洗剤の成分

今回は、環境にやさしく安全といわれている、植物系洗剤を取り上げてみます。

先日の講習会でいただいた、ヤシノミ洗剤のラベル見ると
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ヤシノミ洗剤のHP 

サラヤさんのホームページ見ても、花王さんのように細かい品名は出ていませんでした。


界面活性剤は
 ポリオキシエチレンアルキルエーテル
 ポリオキシアルキレンアルキルアミン

 純石けん分(脂肪酸カリウム)
非イオン・陰イオンと石鹸の組み合わせは、アタックNeoと同じような感じです。
高級アルコール系と石鹸だけしか使っていないところが、植物系ってところでしょうか

日本酒やワインのアルコールは、植物の糖分を発酵することでできます。それを蒸留すると、焼酎やウイスキーになります。
利き酒師のオヤジは、その辺は詳しいです(^◇^)
なので、アルコール系界面活性剤も、たぶん原料が植物なんだと勝手に思っています(^^ゞ
ヤシノミ洗剤ってことですから、ヤシノミからアルコールを抽出してるのかな。
ヤシノミから出来る洗剤より、できるお酒がどんな味なのか気になるところです(^◇^)

その、植物系界面活性剤と、凍結防止と粘度調整用と思われる安定化剤しか入っていません。
洗濯にあまり関係の無い成分を極力省き、安心、安全を目指している感じですね。

製品については、サラヤさんの公式HPで確認してください。


ネット上にもさまざまな環境にやさしいと謳われた洗剤があります。


100%植物由来の洗浄成分!!湘南生まれの洗剤【All things in Nature】

成分をHPで確認すると
洗剤成分は
高級アルコール系(非イオン)9%
ヤシ油脂肪酸アルカノールアミド7%

 高級アルコール系は細かい品名までは記載がありませんが
どちらも非イオンの界面活性剤です。

香り成分として、天然精油(ラベンダー油、ホオ油、ベルガモット油)1%
添加剤は一切不使用となっています。

安定化剤も入ってないので、ヤシノミ洗剤よりも安全?
寒いと凍っちゃうかも

この洗剤の凄いところは、水量30リットルに対して約5mlしかいらないってところ
界面活性剤の濃度が16%なので、洗浄成分は約0.8mlです。
ヤシノミ洗剤は、水量30リットルに対して約10ml、界面活性剤32%なので、洗浄成分は約3.2mlとなります。
これは、ヤシノミ洗剤の4分の1の洗浄成分で洗えることになります。
少ない洗剤で洗えるので、環境にやさしく、すすぎ残りもないってことですね。
いったいどんな界面活性剤を使ったらこのような臨界ミセルにできるのか知りたいところですね。
その秘密がHPに出ていました。それは・・・
界面活性剤を微粒子化するというナノテクノロジー(分子や原子をナノ[nm:1メートルの10億分の一]単位に細分化する技術 )により、少量でも優れた洗浄力を発揮できるようになりました。
ということです。
どのようにしたら、こんなすごいことができるのか知りたいところですが、そこは企業秘密なんでしょうね(^^ゞ



まとめてみると

このように、植物性と言われている洗剤は、蛍光増白剤やアルカリ剤などの添加物を使っていないことで、石油系合成洗剤と比べると、環境に配慮し、安全性が高いことをアピールしています。
ただ植物性と言っても原料が植物というだけで、界面活性剤自体は化学製品、使いすぎるとやはりなんらかの害はあるとは思います。
使用量はちゃんと守って安全に使うのがやはり大事ですね。
 
合成洗剤と比べると、添加物が少ない分、タンパク質や油脂などの洗浄力は落ちると思いますが、汗や皮脂汚れくらいの日常洗濯では問題ないと思います。
成分もおしゃれ着洗い用の洗剤とあまり変わらないような気もします・・・

少々、価格が高くても、安心安全な洗剤をと思われるのなら、試してみるのもいいかもしれませんね。