彼を知り己を知れば百戦殆うからずとは、孫氏の兵法ですが
洗濯にも通じる物があると感じる、洗濯オヤジです。

洗濯で言う彼(敵)は汚れ、己は洗濯物の素材と考えれば、洗濯作戦も立てやすくなるのではないかと思います。


今回は敵となる、洗濯物の汚れについて考えてみましょう。


汚れは、性状別に分けると

水溶性汚れ、油性汚れ、固体汚れの3種類に分けれます。

それぞれを細かく分類すると、それぞれの汚れの特徴も分かりやすくなると思います。

1.水溶性の汚れ
 
 ①易溶性
   砂糖・塩水など
   綺麗な水で濯ぐだけで綺麗になります。

 ②難溶性
   果汁、醤油等、血液等
   比較的弱いアルカリや酸化剤、水温などによって、水に溶けやすくなります。
   血液などのタンパク質は高温で変質し、汚れが落ちにくくなります。
   状況に応じた、洗濯用洗剤、酸素系漂白剤などを使うと効果的です。

2.油性の汚れ
 
 ①強極性(脂肪酸)
   中性脂肪が分解してできる油性の皮脂の成分。 
   弱アルカリ洗剤や、界面活性剤で除去可能。
   洗濯用洗剤で綺麗になるが、時間が経過して黄ばんだ物は落ちにくくなる。
   落ちにくい場合は、襟袖用洗剤や、酸素系漂白剤を使うと効果的

8395732367ad5e5c044cc39a36d1d6b0_s
  襟首や、袖の汚れは、皮脂と埃などです
   
 ②中極性(動植物油脂)  
  サラダ油、ラード、バター、マーガリンなど。
  ドライクリーニングなら容易に落とせる。 
  界面活性剤での完全除去は難しい。  
  強アルカリで洗浄効果が大きくなる。
  時間がたつと固まって落ちにくくなる。
  温度を上げると溶解しやすくなるので、アルカリ効果の高い洗剤とお湯で洗うと洗浄効果が高くなります。  

 ③無極性(鉱油)
   エンジンオイル、機械油など
   粘度が高い物は、水洗いでは除去困難
   ドライクリーニングに出すのが無難。
   高濃度の界面活性剤が有効なこともある。

3.固体の汚れ

 ①親水性(吸水するもの)
   泥、サビなど
   弱アルカリと、界面活性剤で揉み洗いなどの物理的作用が効果的。
   サビは、レモン汁やクエン酸、重曹などで浸け置きして洗うと使うと落ちやすくなる。
   落ちにくいサビや色落ちの心配があるものは、クリーニング店に出す方がいいかも。

 ②疎水性(水をはじくもの)
   カーボン、コピー機のトナー  
   濃いめの界面活性剤と物理的作用が効果的


 コインランドリーや家庭の洗濯機で普通に洗って落ちる汚れは、主に水溶性汚れと、油性汚れ①の脂肪酸(皮脂)、軽い泥汚れくらいだと思います。
 時間の経過した頑固な汚れや、油性汚れ②や、固体の汚れは、洗濯前に適切な洗剤、漂白剤、アルカリや酸の助剤を使ってクレンジングした後に、洗濯機に入れると、汚れが落ちやすくなります。
 鉱油汚れなど、ドライクリーニングでないと落とすのが難しい物や、素材によっては、水、高温、酸、アルカリに弱い物もあるので、洗濯前に洗濯表示などをよく確認し、難しい物は無理せずクリーニング店に相談しましょう。